1981年、白馬村生まれ。中学2年でスノーボードに出会い、高校卒業と同時に渡加。
ウィスラーで5年間ガイド修行を積んだあと、2009年に白馬で NORTHFACE LINE SNOWBOARD を開業。
自宅から見える北アルプスは、子どもの頃から「世界のすべて」だった。
中学2年の冬、八方尾根のリフトで初めてスノーボードを体験。
斜面を滑り降りる感覚に、文字通り取り憑かれた。
高校3年間、365日のうち120日を雪山で過ごした。
「いつか自分の足で稜線に立ちたい」 — それが17歳の頃の唯一の願いだった。
高校卒業の翌週、片道航空券でカナダ・ウィスラーへ。
英語ゼロ、所持金30万円。最初の冬はリフトキー係から始め、夏は山小屋スタッフ。
2002年、CSGA(カナダ山岳ガイド資格)の入門コースを通過。
北米のバックカントリー文化、雪崩学、リスク判断 — 日本ではまだ入手できなかった知識を、5年かけて体に叩き込んだ。
5年ぶりに白馬に戻り、地元の山岳会で活動再開。
子どもの頃から知り尽くしたはずの北アルプスを、改めて「ガイド視点」で読み直す3年間。
雪崩のリスクラインを地図に書き込み、季節ごとの雪質変化を観察ノートに記録。
2008年、JMGA 公認登山ガイドの試験に合格。
ガイド資格と地元の地形知識が、やっと噛み合った瞬間だった。
2009年11月、白馬村北城の元・農機具倉庫を改装して開業。
最初のシーズンの売上は赤字。それでも「リゾート併設の量販店ではない、本気のプロショップ」という方針は変えなかった。
初年度のツアー参加者はわずか12名。
だがそのうち9名が翌年も帰ってきた。
その数字が、いまの NORTHFACE LINE のすべての出発点になっている。
開業から17シーズン、ガイドした延べ2,400名以上のライダーに対し、雪崩・遭難・重大事故ゼロ。
これは奇跡ではなく、結果だ。
「攻めるべき日と、引くべき日」を見極める判断、そして妥協しないコース選定。
数字を守るのではなく、雪と山に対する敬意の積み重ねが、結果として無事故17シーズンに繋がっている。
18シーズン目も、また同じことを淡々と続ける。
同じ斜面でも雪は毎日違う。気温、湿度、風、前夜の冷え込み。データと体感の両輪で、その日のラインを判断する。
「今日のお客さんに合わせて」コースを甘くしない。「収益のため」に人数を増やさない。決めたラインは決めた条件で走り切る。
山は征服する対象ではない。許可をもらって踏み込ませてもらう場所だ。引く判断こそが本当のスキル。
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